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気軽に集まれる場所

様々な地域で現実には目を背けてはいけない課題が山積みとなっているものの、互いの衝突を避けるためにそれらが一旦棚上げされている状況が生まれている。そのような状況に対してできることは、多様な主体が「気軽に集まれる場所」をつくり、そこでうまれる一体感をじっくりと育て、人々が建築と都市に向き合う土台をつくることではないだろうか。京都府八幡市男山地域の団地内に開設した「気軽に集まれる場所」では、当初こそ訪れる人からは少し戸惑いも見られたが、徐々に自分なりの気軽さを見つけだした人々は、空っぽの箱に何かを詰め込むように、その場での過ごし方を身につけていく。そこには他者への配慮や関心が生まれ、場を共有するもの同士の一体感がうまれている。

辻村修太郎

京都府府民力推進課
専門分野|建築環境デザイン
活動地|京都府八幡市男山地域
生まれ|1989

[現在のプロジェクト]
私が活動の拠点とする京都府八幡市男山地域は、日本住宅公団(現UR都市機構)によって開発され、1972年のまちびらきから40年以上が経過した地域である。本地域の特徴は、5階建階段室型住棟が南北約2kmに渡り100棟以上建ち並び、その周辺に戸建て住宅が張りつくといったまちの構造にある。
市は、人口の約1/3が集中する地域の再生に向けた方策を思案してきたが、なかなかその糸口が掴めずにいた。そのような状況の中、2013年より、UR都市機構、関西大学と「まちづくり連携協定」を締結し、「協働」によるまちづくりに取組んでいる。
当時、大学院生として研究活動に携わっていた私は、協定締結後に策定された「男山地域再生基本計画」で位置づけられるコーディネーターとして、現在も3者による協働プロジェクトに携わり、日常的には団地内の空きテナントに構えた活動拠点に常駐しながら、地域住民、市職員、UR職員、大学院生と共にその拠点の運営を行っている。
開発場づくりローカリティ

©Kenji Tsukahara

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