地域固有のローカライズされた暮らしの価値基準を獲得していくことが、これからのまちには大切だと感じる。
30年後1800の自治体が消滅すると言われる時代において、大都市・地方都市でもない山間の田舎まちに暮らす僕たちは、そこにどのようなまちの未来を見出すのか。都市型のまちづくり・活性化を目指すのはナンセンスだ。(しかし、地方都市にも満たない田舎でさえ「まちの発展・活性化」=「都市化」の文脈でまだ語られているようで、違和感を感じることも多い。“まちづくり”という言葉自体が、そうしたかつての普遍的な価値基準を内包しているからかもしれない。)
ローカライズされた地域固有の価値のものさしで、ここでしか獲得できないライフスタイルや確かな魅力をしっかりと築いた先に、これからのまちの未来は開けているように感じる。少なくとも、僕はそうしたまちに共感を覚える。
信楽焼 明山窯・任意団体ROOF代表
専門分野|陶芸/まち/編集/デザイン
活動地|滋賀県信楽町
生まれ|1985
01:リノベーションした「FUJIKI」内観 02:アートイベント企画「土と手プロジェクト」 03:障がい者と作家による協働創作プロジェクト「Shigaraki Art Communication」