30年後の都市と、建築のためのウェブプラットフォーム

自由なエレメント

設計を自由にすることで、より様々な条件や環境に適応可能な状況をつくることをめざしている。設計はコストや生産、時間という制約が大きいが、部材生産を自ら行うことによって、より自由な設計が可能になる。かつてジャン・プルーヴェが建設家と称して生産のプロセスに介入し新しい建築をつくろうとしたように、コンピュータとロボティクスなどの現代の技術を用いて生産と設計のフィードバックを繰り返し、二次元の線を描き加工するだけではつくりえない自由なエレメントから空間を構築する。さらには、設計をプログラマブルに行うことによって、情報や映像を扱う他の分野のプログラマーとの連携が可能になる。それはcsvなどの汎用的なテキストデータで空間を記述することでコミュニケーションが成立するのである。空間を構成するエレメントをより軽く、またはデジタライズすることによって、より動的な状況をつくる。人々がこれまでも求めてきたより自由な空間をつくるために、より自由なエレメントを指向する。

Takehiro Goto

浜田晶則

AHA 浜田晶則建築設計事務所
専門分野|意匠
活動地|東京・富山
生まれ|1984

[現在のプロジェクト]
特定の場所や環境に適応するプロダクトや部材を自由につくるにはコストがかかる。外注にかかるコストを下げるためにDIYなどで施主や設計者が自ら施工に参加することがあるように、部材の生産にかかる外注コストを抑えるために自ら部材生産を行う。
「11table」は11角形平面の住宅の中央に置かれる、site adaptiveなテーブルである。平面形状を決定する11の軸線上に制御点を設定し、それらをつないだ2つの曲線を境界条件としたminimal surfaceでつくられる一脚のテーブルである。天板を広くとりながら底部を狭くするために重心を計算して全体のプロポーションを決定しているため、一脚であるが極端に揺れが小さい。また、合板2枚から効率的に木取りできるように、形状モデルからネスティングまで一貫したプログラムを作成することで、site adaptiveなプロダクトを実現している。CNC加工を設計側で行うことで、設計から生産の間の微妙な変更や多くのフィードバックプロセスをコストを抑えながら可能にしている。コンピュータプログラムによる設計とCNC加工機による生産によって自由な設計が可能となった、場所や人に柔軟に適応するプロトタイプとしてのテーブルである。

参加セッション:セッション31「設計業(者)の多角的な活動による新しい組織のかたちとは?」

参加セッション:セッション31「設計業(者)の多角的な活動による新しい組織のかたちとは?」
20162019生産デジタル化汎用性

Ayako Sasaki

コメントを残す

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

*

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。