30年後の都市と、建築のためのウェブプラットフォーム

エキの躍動

駅は今、未来に向けて変わろうとしている。都市における交通結節点という機能的役割に加え、人が集う活動の拠点として解放され、社会における文化的拠点としての役割を担うことができるのではないか、と望まれている。もちろん、駅は未来の建築や都市を語る上での包括的な概念にはなり得ない。都市計画という分野において多少の影響があるにしろ、住宅や家具などといった生活に結びついた技術体系や、道路や橋梁といった工学的体系、もしくは雑誌や書籍といった文藝的批評体系と比較すれば、その概念の視座は極めて限定的である。しかし、駅は愚直に時代の要請に寄り添ってきたことによって、建築の作品性や固有性などとは別の次元で、その時代における公共性の一端を体現しているとも考えられる。この「エキの躍動」を観察し、思考し、提案し、育むことによって、現代日本社会における公共性の系譜が形づくれると考えられる。

hattori akinori

服部暁文
山岡史典

東日本旅客鉄道株式会社/エキラボ
専門分野|都市
活動地|東京
生まれ|1983

[現在のプロジェクト]
私はJR東日本という企業に勤めており、新宿・池袋・東京・横浜・上野など、首都圏ターミナル駅における駅ビルやエキナカの開発プロジェクトに携わっている。こうした駅空間は、かつて戦後の高度経済成長と共に、旅客流動をいかに効率化できるかという工学的思想を基に設計されてきた。しかし近年では、人口減少や少子高齢という時代背景と共に、駅空間のオルタナティブが問われている。
そこで、5年前より「エキラボ」という研究会を主宰し、駅や駅前を始めとした鉄道にまつわる人々の経験について観察や提案を行なっている。例えば「Proposal_Kamata」は、使われなくなった鉄道施設を地域に根付いた価値と捉え、美術館・レジデンス・遊歩道などが複合したパブリックスペースとして開放するものである。
このような思考実験を次々と行なうことで、実際のプロジェクトにおける実務的なヒントを収集し、駅の新たな公共性を開こうと志向している。
インフラ更新汎用性

eki_labo

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