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「非建築的なもの」

現在では「建築」と、その外側にある「非建築的なもの」の関わりが問われることが多くなっている。それは、建築家の職能のような問題として、また建築をとりまく様々な文化的・社会的要素に関する思考の必要性として。これは極めて現代的な問題であると同時に、歴史的に醸成されてきたものといえる。近代に「建築」という概念が発明されて以降、現代に至るまで「建築」はさまざまな形で文化・社会的な制度・意味との関係を構築してきた。しかしながら、こうした近現代のプロセスは「建築学」という一つの学問領域が形成されることで、逆説的に不可視のものとなってしまった。建築の「現在」を問い直すためにも、いま我々が考えるべきは、こうした「現在」に至るまでの経路を一つずつ紐解くことではないだろうか。すなわち、「非建築的」な地点から「建築」の歴史に迫ることで、「現在」が浮上する。

人文建築会

人文建築会
代表者:岸 佑


専門分野|歴史
活動地|東京
生まれ|1980

[現在のプロジェクト]
人文建築会は2011年より、当面は近現代日本を視野に置きつつ、人文・社会系の研究者による都市・建築に関わる研究書、建築系の研究者による歴史・思想に関わる研究書を中心に読書会を継続している。スピンオフとして研究発表会、建築・都市訪問ツアー、共同研究プロジェクト、翻訳プロジェクトも随時または並行して展開してきた。これらを通じ、「建築」と「歴史」という2つの学問的な関心を接点としながら、幅広い専門的な知識・関心を有する人々が交錯し得る、「開かれた場」を構築できている。建築学のみならず、都市史、歴史学、美学、民俗学、教育学、音楽など、様々な学問領域を背景に持つ研究者が現在集い、さらなるネットワークの拡がりを求めている。歴史の視点は建築に、長いタイムスパンからの時代の余地をもたらす。建築の視点は歴史に、制度や文字だけでは捉えられない経験の蓄積をもたらす。来たるべき未来を予言するよりも、来てしまった未来をいち早く察知したい。
教育歴史認識職能の拡大

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