30年後の都市と、建築のためのウェブプラットフォーム

巻き込むこと、触感のある建築

出来事が起きる、起こせる場所があることが大切だ。そのためには、計画する段階から、事業者やオーナーを1つのチームとしてプロジェクトに巻き込みながら、建築家も共に企てることが必要となるだろう。人を巻き込む力のあるコンテンツとそれにふさわしい空間を持つことは、つるつる・ぴかぴかではない肌で触れた感じや空気が、そこにしかない感覚を体験として与えること。触感がある空間であり、人であり、出来事であると考えています。私は今年からコレクティブハウスに住み始め、他者と共有しながら生活する事の楽しさや難しさを感じている。その普通の暮らしが街に対して影響を与え始めている理由は、活動が周囲へ洩れていく外に向いた巻き込む空間をもつ建築となっているからだ。

今井久美子

株式会社東急設計コンサルタント
専門分野|意匠
活動地|関東、東京
生まれ|1984

[現在のプロジェクト]
陸上競技場のグラウンド等を設計施工する本社ビルの建替え計画です。「東京都における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例」による助成金を活用して、既存本社ビルの老朽化によりBCPを考慮した免震構造での建替えを行いました。プロジェクトの初期段階から、チームメンバー以外の社員全員を巻き込みどのようなワークプレイスにするか、ワークセッションを行いながら決定をしていきました。そして、地震時における事業継続性の確保、顧客や周辺地域に対しての企業認知度向上、個々の力を組織力とするための「つなげる環境」を提供することを目指しました。視覚的につながった内部階段により、1フロア100㎡程度の小さな空間を立体的につなげ、1階には、高容積な街を道に対して余白を設けることで、周りの人たちの通り道となったり、少したたずむ場、また災害時には防災広場として活用されています。元来の、特に小さなオフィスビルは、ワーカーのためだけの場所であり、立派なエントランスが厳格に存在していましたが、出来事が起きる、起こせるつなげる環境を生み出し、ヒト・環境・地域を相互に交わるオフィスとすることで、従業員の生産性や快適性の向上を図ると共に、街のイメージを変化させる存在として、従業員にも地域にも愛さる恒久的なオフィスとなるようなデザインとしました。
2016開発場づくり参加

コメントを残す

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

*

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。