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建蔽率10%以下の環境

建蔽率10%以下という表現はひとつの比喩であるが、敷地が広大で、建築が建つ面積が相対的にとても小さいプロジェクトにおいて、外構と呼ぶにはあまりに広い敷地は、長い時間をかけて形成された、人間の手が入った自然や、生業・生活の場であり、全てがマネジメントの対象となる。そこでは、最小限の建築がいかに大きな環境の運営・構築に関わるか、という課題が先鋭化している。そのためには、遠くにあるものや大きな風景の拡がり、或いはその環境を維持するために必要なことがらと有機的な関係をもった建築を考えなければならない。そのようにして場所の固有性を引き出し、大きな環境を支え構築してゆく。敷地に対して相対的に小さな建築をつくることによってより大きな環境を構築する。

宮城島崇人

宮城島崇人建築設計事務所
専門分野|意匠、観光学
活動地|事務所所在地札幌市
生まれ|1986

[現在のプロジェクト]
建築がいかに環境(人の営み、人工物、自然、現象などがつくる総体)との響き合いを生み出せるかということを一番に考えてきたが、プロジェクトの敷地が次第に大きくなるにつれ、より積極的に建築が環境を構築するにはどうすればよいかを考えることが多くなった。13ha, 2ha, そして1.5ha。現在進行中のプロジェクトの敷地面積である。場所は北海道、郡山、ハイチと様々だが、どのプロジェクトも広大な敷地に対して建築の占める面積が1%~10%程度という状況の中、複数の建築の設計を通して、環境を成り立たせている仕組みや歴史的文脈を読み取り、建築を含む環境全体を再構築することがテーマである。北海道のサラブレッド牧場整備計画では、牧場の機能強化にあたり、敷地内に複数棟ある建築相互の関係、建築と風景の関係などを検討し、生物多様性に溢れた豊かな牧場として再構築を試みている。郡山における創業300年の酒蔵整備計画、ハイチの学校建設プロジェクトにおいても、広大な環境を構築してゆくための建築を考えている。
環境制度ローカリティ

file1:阿野太一 file2,sile3:宮城島崇人建築設計事務所

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