30年後の都市と、建築のためのウェブプラットフォーム

キャラクターを投射する

気候風土、地勢、都市、文化、歴史、そこで暮らす人たちの地域性など、その場所の特徴(キャラクター)をどのように空間に投射していくか。特に地方の未来を考えると、人口減少や少子高齢化によって街の未来が不透明な中で、そこに暮らし続ける人、新たに暮らす人、新天地へ暮らしを求める人にとって、建築が場所への愛着や誇りを持つための下支えとなることが必要だ。本来空間には人の感受性に働きかけるような力がある。それは言い換えると、人の主体性を喚起する作用とも言える。その場所での経験が、物理的な領域を超えて、地域のキャラクター(環境・歴史・文化など)を投射しながら形づくられることで、おそらく街の見方が変わり、この街で生きているという主体性も喚起されることになるだろう。

小寺 亮

佐藤総合計画 東北事務所
専門分野|意匠
活動地|東北
生まれ|1985

[現在のプロジェクト]
『白いねぶた』―青森市新庁舎
私は佐藤総合計画・東北事務所という仙台を拠点とした組織設計事務所で設計活動を行っています。
現在取り組んでいるプロジェクトは青森市の新庁舎です。
青森市は世界30万人以上の都市で、世界一の積雪都市です。そのような厳しい気候風土ですが、夏は一転して、青森市の文化が創り出した「青森ねぶた祭」に300万人の来観者が訪れ、爆発的な盛り上がりを見せます。
そのような特徴のまちに環境を読み解きコンパクトな形態の『白いねぶた』という、ねぶた祭を象徴とした新庁舎を提案しています。
『白いねぶた』は、市民が気軽に立ち寄り通り抜け可能な、まちの回遊性を創出する広場や広場と連続するインテリアのホールを設え、市民を迎え入れる空間を提案しています。
また、室内は回遊性を生み出し、市民と職員の〝距離”が近い仕掛け・空間を提案し、市民の主体性を喚起し続ける空間を意図しています。
2016地域資源開発ローカリティ

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