30年後の都市と、建築のためのウェブプラットフォーム

大地の呼吸

大地の呼吸を見直す。これまでの時代は、建築・土木は、自然をコンクリートへと置換するような開発を主体とすることで、自然循環を遮断した結果、土が呼吸不全になり、泥水が発生し、土の栄養価を分解する細菌が弱ることで木が枯れ、治水も不全となり、洪水が発生し、氾濫を生んできた。さらに、それを開発工事により抑え込むという悪循環が存在している。また都市は、車社会を前提とした舗装を主とした結果、ここでも大地は呼吸を止めてしまっている。建築だけでなく、造園、農業、林業、漁業など土や水に纏わる事柄から、大地の呼吸を見直すことが必要となる。

八木健吾

八木健吾建築設計事務所
専門分野|意匠/計画/都市
活動地|兵庫県
生まれ|1986

[現在のプロジェクト]
兵庫県たつの市、揖保川を挟んで西側にある、龍野城下町にて、町家・空家再生を行っています。 数年後に、伝統的建造物保存地区になる動きの中で、従来ある観光地化によるものではなく、培われた暮らしの在り方を引き継ぐ再生です。 たつの市は、清流・揖保川により、薄口醤油や発酵食などの醸造文化が育まれました。 薄口は、食の彩りを崩さない、本来の美しさを敬する美意識が根底にあります。 洗濯物を道沿いに干さないことや、玄関前を隣の家まで掃くなど、住まう人の意識の高さが、 美しい城下町の町並みを残してきました。 30年後、人口減により、文化や歴史、本来の暮らし方が風化し、その背景を理解し得ない、開発業者により浸食をされていくのではなく、次世代による1歩1歩の住民主体の基盤づくりが、本来の暮らしを引き継いでいく契機となります。移住・店舗誘致など、官民との連携を図りながら行い、そのモデルができればと考えています。
2016地方地域資源インフラ

terap

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