Entry参加者募集

- エントリー制によるオープンなディスカッションイベント

- 建築に関わる様々な専門分野間の協働可能性を考える

- 現在の状況を切り開く建築プロジェクトを構想する

昨年、日本建築学会創立130周年記念として開催された特別企画「パラレル・プロジェクションズ」の初日と後半の3日間に実施した同名のイベントでは、自らエントリーした参加者の積極性と前向きさ、また自らの実践に即することで、予定調和に陥ることのないスリリングな場が展開されました。この場を継続するために、今年度も異なる専門性を持った参加者による議論の場をつくり、その中から新しい建築の文化が立ち上がってくることを期待するものです。

※昨年度実施された「パラレル・プロジェクションズ」と異なり、開催は1日のみ、展示はなく、参加者の年齢制限もありません。


このセッションに加わっていただける建築関係者を募集しています。
様々な専門分野(構造・設備・歴史・意匠・環境・都市)と、異なる職能(建築家・エンジニア・研究者・編集者)を横断する多様な建築関係者の皆様の参加をお待ちしています。

それぞれが向き合う現在の状況と真摯に向き合い、
建築の未来を共に考えましょう。


※昨年開催のParallel Projectionsについてはこちら(→http://bunka.aij.or.jp/2016/pp/)をご覧ください。

[ 募集概要 ]

対象: 建築の教育を受けた方、または、
建築に関する活動を実践している方

※学会への加入は問いません
※年齢制限はありません

定員: 各トピック30名(定員に達した場合、当委員会で選定致します)

※原則個人での応募とします(グループでも可)

応募方法: 本エントリーページよりご応募ください。

応募締切日: 2017/8/31 (木)

[ ボランティアスタッフ募集 ]

会期中の運営に関わって頂けるサポートスタッフ(学生可)を募集しています。 ご希望の方はこちらまでおしらせください。

[パートナー企業募集]

本イベントを支援していただける志を共にしていただけるパートナー企業を探しています。 ご検討いただける場合はこちらまでおしらせください。

[ 開催までの流れ ※変更になりました ]

8/2(水)エントリーページオープン
8/31(木)ゲスト発表
9/22(金)参加者エントリー締切←※延長しました!
9月下旬参加者決定通知
9月下旬特設ウェブサイトオープン
10/22(日)10:00~19:00 "セッション"当日+完全撤収

About

[ 開催概要 ]

建築に、未来の価値は期待できるのでしょうか。分野や組織の垣根を越え、学術、技術、 芸術を統合する日本建築学会だからこそ可能な、コレクティブで建築的な実践とはいかなるものなのでしょうか。本企画は、学会というプラットフォームの価値を最大限に駆使して、建築に関わる人材を一同に集め、分野や世代、価値観が並走する複数のセッションを通して、建築の現在的な意義を共有し、発信するための運動体です。

[テーマ]

"動く、動かない"

情報技術の発達の下支えによって、社会は流動化しているといわれて久しく、人や、情報、モノが、国境を軽々と越えてネットワークされながら流動する時代に私達は生きています。それは同時に、「動かない」ことの相対的な価値を同様に見出す契機でもあります。例えば福祉を考えた時、増え続ける高齢者も、減り続ける子供も、インターネットを携えて都市を放浪する若者と比較すれば、相対的に動かない存在といえます。また、観光立国を掲げる政府は2020年までに年間4000万人の海外からの観光客の動員を目指し、同時に、地方創世を掲げてIターン、Uターンなどの定住を促進しています。また、「動かしにくい」巨大な土木インフラやタワーマンションは将来にむけたその維持管理が社会問題となり、ストック活用によって既存の建築を少しずつ改変するリノベーションが一般的な認識として定着しつつあります。

土地に定着することが建築物だと定義される建築が、動く、動かないの視点から、どのように再解釈することができるか、またその新たな認識が、これからの社会においてどのようなプロジェクトを可能にするか、広く問うための機会です。動くこと、動かないことをパースペクティブとして都市や建築を捉えた時、今建築を取り巻く社会状況と、建築にできることが、露わになるのではないでしょうか。

[ 開催日時 ]

2017/10/22(日)10:00 - 19:00

10:00~15:00:グループセッション
15:00~19:00:ゲストを交えての公開セッションを予定
終了後懇親会を予定

※公開セッションは、エントリーの有無に関係なく無料で参加(聴講)していただけます。

[ ゲストメンター ]

松川昌平|慶應義塾大学SFC 環境情報学部准教授。000studio主宰。
菅沼 聖|山口情報芸術センターYCAMエデュケーター。
馬場貞幸|弁護士。黄櫨綜合法律事務所所属。一般社団法人ライツアンドクリエイション理事。

[ 会場 ]

建築会館ホール(東京都港区芝 5-26-20)

[ 主催 ]

日本建築学会

担当委員
辻 琢磨|403architecture [dajiba] 共同主宰
川勝真一|RAD共同主宰

Topics

エントリーに際して、以下の3つのカテゴリーから関心のあるものを一つ選択してください。
当日は3つのカテゴリーをさらに3つのグループに分けてセッションをおこないます。

A_観光

海外からの観光客は昨年2400万人を突破し、日本人の国内旅行も年々増加を続けています。現在、人が動くことの最も強い動機が「観光」ではないでしょうか。既存の観光地だけでなく、地方の小都市や集落まで、あらゆる場所が観光の対象となり、またなろうとしています。これまで当たり前とされてきた地域資源が、観光資源として再発見され、本来はそこにしかないものである場所がSNSなどを通じて即座に情報として拡散し共有されます。一方で、観光客の急激な増加は、その場所を日常とする人々との軋轢も生みつつあります。この大量に移動し続ける人々と、移動できないことの価値が最大化される状況を、建築や都市はどのように乗りこなしていけるのでしょうか。

B_福祉

東北の大震災、そして続く原発事故では、動くことができる人、動きたくてもできない人、動きたくない人など、動くことを巡る格差の存在が浮かび上がりました。軽やかに移住やノマド的な生き方を選択できる人々だけでなく、動きにくい、もしくは動けない人々を包摂した社会をどのようにつくっていけるのでしょうか。そこには、子どもや高齢者のための施設をどのように地域に開いていくかの議論や、災害のリスクに対して多様な主体を巻き込んだ地域マネジメントの仕組みの構築、移動技術の発展によって過疎地域などの移動性が向上するなど、多様な動く、動けない状況にある主体がともに、よりよく生きるための建築や公共空間について考えていきたい。

C_環境

自然環境から情報環境まで、私たちは様々な環境の中で日々暮らしています。地球温暖化やエネルギーの観点からも、生態系と循環的なものの移動を可能にするような建築生産や都市像が求められ、風、熱、光、空気などをどのように利用するかが重要なトピックとなっています。一方で、日々大量に生み出される人々の行動に関する情報はビッグデータとして注目され、その活用方法が模索されています。また、情報も都市の中を大量に移動しています。この情報が物理的な都市空間へと実装される時、人は、そしてものの移動はどのように変化するのでしょうか。

Contact

pp_info@aij.or.jp

※お問い合わせは上記メールアドレスまでご連絡ください。
日本建築学会事務局とは別窓口となります。