まちの役割群

社会学には「役割」という概念がある。
役割とは「個人」が「社会」の中で占める地位に応じて果たすことを期待される行動のパターンであり、その役割関係の総体を「役割群」としている。
我々は、個人を「まち」、社会を「都市」と見立て、その役割関係の総体を整理することで、都市の中におけるまちの役割を捉え直し、まちに新たな魅力を生み出すことができるのではないかと考えた。つまり「まちの役割群」とは都市におけるまちの特性を相対化し、様々な物事に関連づける考え方の一つである。
例えば葛飾区堀切。個人商店が軒を連ねる商店街、古い木造建築、銭湯や町工場。一つの時代を越えた哀愁のあるこのまちは、これまでの経済成長を前提とした、まちの役割を果たした。そこで、これまでとは異なる役割を見出し、新たな魅力を生み出すことで、まちの潜在的価値やニーズを掘り起こし、まちの未来像を描きたいと考えている。

わ会
牧野恭久
濱田政和
岩ヶ谷 充
五十嵐一博
安藤美香

牧野恭久建築設計事務所、本間總合建築、NPO都市住宅とまちづくり研究会
専門分野|まちづくり、意匠設計
活動地|東京都葛飾区堀切
生まれ|1986-1981

[現在のプロジェクト]

都市住宅とまちづくり研究会(略称;としまち研)は、定住人口の減少で過疎化、高齢・少子化が進み、地域コミュニティの衰退が危惧されていた神田地域に住む人を呼び戻そうと、平成9年から活動してきたグループを母体として、平成12年8月に設立したまちづくり団体である。我々はとしまち研の若手メンバーが集まり、若い視点の問題意識や建築・不動産・まちづくりといった異なる分野に関わるメンバー各々のアプローチ手法から、まちの調査・研究、デザイン企画・提案を実践する有志の集団である。 現在は、葛飾区堀切にある空きテナントを利用・改修した「まちの中の居場所づくり」や同オーナーが所有する隣接集合住宅を改修し、シェアハウスとして運営する取り組み等を開始している。これらの取り組みはいずれも住民とともに手を動かしながら検討しており、求められるニーズを把握し、地域の特性に合致するような居場所づくりを行うことを目指している。

2016 マネジメント参加更新
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