適応していく建築

同じブランドのホテルを全く環境の異なる土地で設計することを通して、当然のことではあるが、その土地の環境に適応しながらも、共通する建築的な特徴を一貫させることの難しさ、魅力を発見することができた。一方で、同じ土地であっても様々な環境の変化にさらされていて、建築もその移ろいに応じて最適化できれば快適な空間を保つことができる。環境に適応していく建築は過去にも考えられ、様々なアプローチで実現されているが、未来ではよりダイナミックに建築が生物のように変化し、環境に適応していく日がくるのではないだろうか。

小島悠揮

株式会社 久米設計
専門分野|意匠
活動地|東京
生まれ|1980

[現在のプロジェクト]

最近、宿泊施設の設計を手掛けることが多くなっている。新宿に開業したJR九州のブラッサム新宿はホテルの客室に入った瞬間に西新宿の高層ビル群が視界に飛び込むこと、そこに感動があることを見出し、客室の窓を最大化することを追求した。客室でフルハイト、間口一杯の窓を実現するために、架構上の工夫に着目した。現在、施工中のブラッサム那覇はJR九州ホテルズがオリオンビールと沖縄県内で建設するホテルで、新宿で好評頂いた大きな窓をブラッサムブランドとして位置付けて、沖縄特有の厳しい気候においてもフルハイト、フルワイドの窓を実現するべく、構造的、環境的な工夫を行っている。

2016 最適化環境開発
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