占拠から日常へ

私達は能動的に関係性をもち、場を変化させる行為を「占拠」と呼び、その状態を日常化させることを試行している。社会において様々な問題への共通した認識はあるものの、全体を扱う努力をすることで、さらに状況は停滞してしまう。占拠は社会や都市に対する直接的な解決でなく、停滞に対する刺激物であり、1.能動的であること 2.部分的であること 3.極端であることを意識している。また、占拠はネットワーク的に広がりをもつことで、人・モノ・場の関係性を再構築し、日常へと近づく時に解決の方向性が見えはじめる。

干田正浩

勝亦優祐
丸山裕貴

勝亦・丸山建築計画事務所
専門分野|意匠
活動地|静岡・東京
生まれ|1987・1987

[現在のプロジェクト]

勝亦・丸山建築計画事務所は静岡県富士市と東京を拠点としており、設計・開発・研究の3つの軸を持ちながらプロジェクトに取り組んでいる。それらは自律的なものだが、多視点的に捉えることでプロジェクト単位で完結させず断続的に問題と向き合いながら進めることができると考えている。
例えば、静岡県富士市で行っている調査・研究である「富士市まちなか再起動計画」は、市内の代表的な2つの中心市街地を対象に既存建物の状況とオーナーの意向についてのデータベースを作成し、それらに対しケーススタディを行い、市民と共有するものである。これは設計においては営業、開発、企画、事前調査にあたるフェーズとなる。またこの研究は「商店街占拠 (吉原商店街にある立体駐車場を使った3日間のイベント)」や「MARUICHI BLDG (同商店街の築50年のRC4階建てのビルの改修)」などを手掛ける際に浮き彫りになってきた問題から始まった取り組みである。

【2019】セッションリーダー 参加セッション:セッション30「デザインとオペレーションの相互フィードバックの可能性とは?」

20162019 中心市街地場づくり

2・3枚目:干田正浩撮影

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