素朴なリサーチ

建築設計に関するリサーチが多数発表されているが、それがどのように建築に影響を及ぼしたかを検証し続けることが重要でではないだろうか。リサーチ自体に批評性や表現をもたせるのではなく、設計のためのリサーチに一度立ち戻り、設計とリサーチとの自然な連続性を持ったプロセスを「素朴なリサーチ」と呼びたい。

本瀬あゆみ

本瀬齋田建築設計事務所
専門分野|意匠
活動地|東京都、富山県
生まれ|1980

[現在のプロジェクト]

富山県内の住宅に見られる外構装置を収集しています。積雪地域では、冬季の生活をする上で風除け室やサンルーム、カーポート、常設の雪除けなど外構装置が必要になってきます。また、除雪・堆雪・屋根からの落雪空間なども必要で、建物配置も重要になってきます。昨今では断熱性能や敷地の効率的な活用を重視し、外構装置は建築に一体化される傾向が強いですが、建物からはみ出してしまった外構装置の魅力を発見し、また除雪・非除雪空間への考慮など雪が降っている風景を前提に建築を考えることで、積雪を楽しむような建築・都市を生み出すことができるのではないかと思っています。
本活動では、収集した外構装置の写真を並べ、また図面化することで、外構装置を分析・再評価して計画・設計に生かせるフォーマットにしたいと考えています。

2016 地域資源地方教育
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