対話

意見の違う人間、立場の違うもの同士の、粘り強く前向きな対話の積み重ねこそが、これからのまちづくり、建築設計や都市計画に希望をもたらすのではないか。古い町並みの保存を目指す者と、大規模開発を進めたい者。巨大ショッピングモールのオーナーに商店街の商店主。原子力発電の反対派と賛成派。設計する者とつくる者、空間をつかう者。同じ立場、意見のものたちと、価値観を共有できない相手の考えを知ろうとすること。またどんな立場の小さな声でも表に出すことのできること。そういった対話の場面、意見を言える環境作りから、建築と都市、さらにはわたしたちの未来の暮らしを、創造していきたい。

守田真子

フリーで活動、WANDERLUST(シェアショップ+アトリエ)運営、「まちくらしたてもの案内所」運営
専門分野|意匠
活動地|長野県中心に愛知県、東京都等
生まれ|1984

[現在のプロジェクト]

スケッチジャーナリストとして活動。日常のなかの美しいものごとを絵と文で記録。個人やグループの思考の過程やイメージ、プロジェクトの進行や葛藤の様子など目に見えないことを可視化も行います。言葉、スケッチ、mind mappingなどの手法を用いての会議の板書、進行などに携わっています。人々が集え、意見を言い合うことのできる場づくりに力をいれています。「まちくらしたてもの案内所/研究所」毎週水曜開催、だれでも参加できるオープン会議を継続し1年。過去の参加者は、大工、電気屋など施工現場のひと、不動産や、建築士、大学の先生生徒、花屋、菓子屋、役者、編集者、行政のひとなど。価値観のちがうもの同士の会話を補助する空間と人、対話の手助けとなるイメージなどを用意。口論になることもしばしばですが、クレームや陳情以外の行政と民間との関わり方、大学の研究とまちの関係など模索しながら作り上げつつあり、可能性を感じています。地道な対話の積み重ねこそが未来のまちづくりの基盤になると信じています。

2016 マネジメント場づくり職能の拡大

まちくらしたてもの案内所、毎週の会議の様子/スケッチジャーナル

TOPに戻る

Turn your phone

スマートフォン・タブレットを
縦方向に戻してください