谷繁玲央
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻
専門分野|意匠・構法
活動地|東京大学
生まれ|1994
[現在のプロジェクト]
《ハウスメーカーによる工業化住宅改修の情報プラットフォームを構築する。》戦後の建築的民主化(=住宅の大量供給)の一翼を担ったハウスメーカーの工業化住宅も改修・ストック活用の時代を迎え、19年の償却期間を終えた無数の住宅が日本中に溢れている。しかし現行の工業化住宅型式適合認定制度や前身の工業化住宅性能認定制度は大量生産時代のロジックを踏襲しており、プレファブ住宅は木造在来のような自由な改修が難しい。メーカーが設計図書を秘匿し、またユーザーを囲い込んでいるため、中古改修市場が膠着している。 そこでこれまで認定を受けた型式についての情報を集積し、性能評価や構造計算の仕組みを整備するようなプラットフォームを作りたい。情報に基づいて様々な事業者が改修に参加し、その住宅にどのような操作をしたかというフィードバックを受ける。ある一定の量を担い始めれば、工業化住宅改修は一般化し、改修の操作も差別化されたり新たな表現が生まれたりするだろう。最終的には法制度が改修を前提に是正されるのを目指している。