NUDE
私たちは、いろんなものを纏って生きている。
流行りの服に、モテメイク。
ヘアーワックス固めたら、足元だってオシャレにキメる。
さらには、人の目、プライド、コンプレックス…
でもね。
本当の自分は、一番真ん中にある。
本当の自分は、着飾れない。
纏いを脱いで、裸になろう。
裸同士の距離感。
裸同士で過ごす時間。
着飾らない、誤魔化せない、
そこにあるのは絶対の肯定。
裸でも受け入れられる自分を見つけよう。
この建築は、裸のあなたを受け入れる、
唯一のパブリック。
銭湯で裸になろう。身も心も。
大武千明
専門分野|都市
活動地|京都市内の銭湯
生まれ|1985
■プロジェクトの内容
京都市を中心とした各地の「銭湯」の間取図の記録。間取図を通して、それぞれの個性や地域性などの特徴を考察する。
2014年3月Facebookページ「ひつじがのぞいた銭湯」開設
2016年2月「ひつじの京都銭湯図鑑」出版
■未来を予兆する状況
近年、シェアハウスやコワーキングスペースをはじめとするシェア文化が浸透しつつある。
日本には昔から「醤油の貸し借り」や「おすそわけ」といったシェア的な習慣が存在した。マンションなどの生活様式の変化に伴い、薄れてきたシェア習慣が、今一度、息を吹き返したようにみえる。やはり一人だけでは、うわべだけの付き合いでは、生きていくのは辛いのかもしれない。
銭湯も、昔ながらのシェア文化の一つ。裸の自分をさらけ出し、湯船をシェアする、究極のシェア空間である。
■状況とプロジェクトの関係
これまで銭湯は、裸となる場であるがゆえに、オープンな情報発信ができずにいたが、本プロジェクトでは、間取図を用いることで、それを可能とした。
シェア習慣から離れてしまった世代へ呼びかけるとともに、裸となる場であるがゆえの可能性を考える。
本プロジェクトは、銭湯そのものを丸裸にするものである。