2021/10/1
2021年度PPA特別コンテンツ01|33のセッションテーマへの応答文(順次掲載)
今回新たにアーカイブを整備するにあたり、これまで実施した33のセッションの参加者(各セッション2名)に、現在の状況や思考の変化を踏まえつつ、改めて当時の問い(セッションテーマ)に対する応答のテキストを執筆いただきました。
2020年に発生した新型コロナウイルスの世界的流行は、それまでとは異なる現実を私たちに突き付け、暮らし方や考え方の再考が迫られました。一つの空間に身を寄せ合って議論したパラレル・セッションズの風景は、もはやはるか昔か、あるいは別世界(まさにパラレル・ワールド)の出来事のように感じられます。
ゆえに応答文は単なるセッションの内容紹介にとどまらず、コロナ以後の世界にあって問いそのものが今でも有効なのか、あるいはを当時の考えやプロジェクトがどう変容したかを教えてくれます。
順次、各セッションページに掲載していきます。お楽しみに。
【公開中のセッション】
(10/15公開分)
セッション2:社会福祉を担う地域空間とは?
・共創によって育てていくコモン(岩田祐佳梨)
・まちのバリアリノベーション(野中あつみ+三谷裕樹)
セッション3:デジタル技術がどのように設計のコミュニケーションを変えるか?
・可視化された「空気」、その先へ(谷口景一朗)
・自然のプログラミング(浜田晶則)
セッション4:ユーザーの自発性を制度設計するためには何が必要か?
・ネットワークの結節点をキュレーションする(津賀洋輔)
・柔らかい契約(佐竹雄太)
セッション13:豊かさと汎用性を併せ持ったエレメントの開発は可能か?
・まだ見ぬエレメントに向けて(藤田雄介)
・『選択しない』ための『半自動的決定プロセスの仕掛け』について(金田泰裕)
セッション20:設計の最適化が可能にする現代空間とは?
・自己の写し鏡としての建築物はいかに生成可能か?(若林拓哉)
・改めて考える「設計の最適化が可能にする現代空間とは」(森村佳浩)
セッション28:「メディアプラクティス」としての建築は可能か?
・「メディアプラクティス」とはなにか?(春口滉平)
・迂回しながら、なわを張り、歩み寄る(桂川大)
セッション29:リノベーションの新時代はアジアから拓くのか?
・動的な世界を捕捉するための動的な建築的手法について(永岡武人)
・歴史を紡ぐ建築 ~北京の雑院、青梅の擬洋風建築の改修~(池上 碧)
セッション30:デザインとオペレーションの相互フィードバックの可能性とは?
・次にくるものを問う、その関わり方(永井菜緒)
・どこまでが建築家の職能か? ー建築的実践としての企画・運営ー(加藤優一)
セッション31:設計業(者)の多角的な活動による新しい組織のかたちとは?
・自己のロールモデルから社会へ(住友恵理)
・自発的活動による新たな建築家の可能性(塩脇 祥)
セッション32:市民参加型アクションは都市のプランを変えることができるのか?
・市民参加型アクションでこそ都市のプランは変えられる(苅谷智大)
セッション33:ボランティアマインドは公共空間をどのように変えるか?
・道徳と前衛 (前川歩)
・完結しない議論の先へ(吉永規夫)
(10/11公開分)
セッション10:建築行為を日常化するための技術は何か?
・地平の先のファースト・ネイチャー(岩岡孝太郎)
・日常的な建築行為をひき起こす建築を目指して(ship architecture | 中村俊哉+藤井愛)
セッション12:都市の持続に寄与する地域空間のマネジメントとは何か?
・地域空間をマネジメントするコツのようなものと、近況(市村良平)
・街の記憶(植野聡子)
セッション17:都市環境におけるポジティブな制度設計の枠組みとは?
・制度のデザイン(the TRADING CITY研究会)
セッション24:コミュニティとテクトニクスの有効な関係とは?
・地域に根ざすテクトニクス(谷繁玲央)
・人々の物語や時間をとりあつかう(セカイ/SEKAI)
セッション25:ローカル・プロジェクト・メディアの相互作用とは?
・メディア・応答・同時代(王 聖美)
・ローカル戦略に基づくプロジェクト(藤谷 幹)
セッション26:産業を埋め込むことで見出される生活のかたちとは?
・いま「産業を埋めこむ」とはなにか。そしてなにに?(中島亮二)
・流域のかたち(町 秋人)
セッション27:地域を包摂する新しい空間の大きさとは?
・地域を包摂するアップデート(小室下司建築設計事務所)
・地域を包摂する「和室」(堀田 浩平)
(10/9公開分)
セッション1:参加型開発の枠組みをどう設計できるか?
・あなたの言葉で語られる都市へ(大沢雄城)
・スイカの中身は割れる前から赤いのだろうか、それとも割れた瞬間に入射した光が反射し目に届いたときに初めて赤い存在になるのだろうか?(竹内吉彦)
セッション5:現在のまち並みを成熟させていくために必要な計画は何か?
・調和の中にある特異性(藤 貴彰)
・社会に再び像を結ぶ建築(堀越優希)
セッション7:まちや建築についてのリテラシーを育む建築教育とは?
・協働 対話 共感(又吉重太)
・まちや建築に対する能動的関与を促すデザイン(友渕貴之)
セッション8:日常の中に危機管理を埋め込む社会の仕組みは何か?
・危機を好機に。危機管理から生み出す新たな建築(岡山俊介)
・フェーズフリー建築が生み出すポストコロナ時代の価値(栗本賢一)
セッション11:成熟社会の余剰を資源に読み替えるための都市の仕組みや制度は?
・フィールド・コンセプト 改(宮城島崇人)
・都市の漸進的変容を促す「せんつく」(青木公隆)
セッション14:地方都市空間における教育価値を最大化するためのプロジェクトとは?
・大都市の中の「開拓地」にてプロジェクトを行う(葛沁芸)
・知恵と技術の交換をうながす(市川竜吾)
セッション19:災害に対する空間リテラシーのコントロールの方法とは?
・災害に対する空間リテラシーのコントロールの方法とは?(連勇太朗)
・記録づくりのすすめ–東日本大震災、福島第一原子力発電所の放射能災害に遇って(佐藤敏宏)
(10/1公開分)
セッション6:複数拠点での活動/暮らしを可能にする身体性と空間の関係とは?
・ローカルで拡大する離散的な拠点のネットワーク(神谷勇机)
・道具としての都市をなめす(大山宗之)
セッション9: 地域の建築が持つ意匠的特徴をどのように継承しつつ、現代的な機能を満たせるか?
・現在進行形での地域らしさを意識する(本瀬あゆみ)
・「地域の建築」を引き継ぐ(栗生はるか)
セッション15: 観光によって地域を育むための制度と空間とは?
・地域の世界観が生み出す制度と空間(廣岡周平)
・逃げ道のデザイン(香月真大)
セッション18:都市のアイデンティティを活性化させる情報環境の実装とは?
・偏差のスケール(須藤剛)
・都市のアイデンティティを活性化させる情報環境の実装(大西陽子)
セッション21:街のメンバーシップを拡張する建築プロジェクトとは?
・生業としての建築(永田賢一郎)
・まずは自分たちが楽しむこと、そして続けていくこと(多田正治)