建築展覧会2025
あとち
万博の跡地問題、空き家やゴーストタウンなど人がすまなくなった郊外の住宅地、乱獲や伐採によって破壊された自然、巨大資本が囲い込み撤退、荒廃した都市・領土、そして人類がいなくなった後の地球。今や身の回りには、何かをつくり出すための「敷地」以上に、何かの行為や出来事が終わってしまったのちの「跡地」が遍在しています。また、あらゆる場所は何かの跡地でもあるという事実。今こそ跡地から考える必要があるのではないでしょうか。本展では7組の作家が、作品をはじめ日々の実践を通じて<あとち>をいかに立ち上げることが可能か? について、ともに考え、表現する場を創出します。
Photo: 篠田優