建築学生の無数のキャリアを考える

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学生ワークショップ2025

建築学生の無数のキャリアを考える

未来を可視化するタペストリー

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 建築を学ぶ学生にとって、将来のキャリアを考えることは容易ではありません。設計、施工、不動産、インテリア、まちづくり、IT、さらには起業や留学など、建築の学びは無数の可能性に接続できますが、就活では可能性を絞り込むことを必要とされます。設計でもアトリエ、組織事務所、ゼネコンなど選択肢は細分化され、つながりが分断されています。しかし学生時代こそ、無数のキャリアを横断的に考える貴重なタイミングです。そこで本ワークショップでは、アンケートやインタビューで先人たちの多様な職能や価値観を収集し、学生が主体的に分類・分析・議論を行い、建築を学んだ先の無数の進路や働き方を可視化します。講師や参加者とともに多様なキャリアモデルを探り、可能性を絞るのではなく、つなげて広げる新しいキャリア構築を考えます。自身の未来像を主体的に描き、柔軟に無数の可能性を考えてみませんか?

*学生ワークショップ2025特設Webサイトを開設しました。
当日のスケジュール、申込方法など、詳細は以下のリンクよりご覧ください(10月8日追記)
https://www.gakuseiws2025.com/

開催概要

日時 1日目 10月18日(土)9:00~19:00
2日目 10月19日(日)9:30~19:30
会場 建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
講師 西田 司(建築家/東京理科大学准教授)
岡 啓輔(建築家、大工、ダンサー、セルフビルダー)
田中元子(グランドレベル代表)
津川恵理(建築家/ALTEMY代表)
ナカムラケンタ(実業家、編集者/日本仕事百貨代表)
いけちゃん(YouTuber、建築士)ほか
モデレーター 松田 達(静岡文化芸術大学准教授)
コメンテーター 山本 至(itaru/taku/COL.共同主宰)
対象 建築系の学生、建築関係者、建築学科に興味をもつ中高生、一般市民
※当日の模様はどなたでも観覧いただけます。
詳細 当日のスケジュール、申込方法など、詳細は学生ワークショップ2025特設Webサイトをご覧ください(10月8日追記)
https://www.gakuseiws2025.com/
問合せ 学生ワークショップ2025専用アドレス
E-mail:archi.gakusei.ws.2025@gmail.com
実行委員(2025年10月現在) 代表:阿久津結伊 (工学院大学)
副代表:川島功士(東京理科大学・TONKAN東京代表)
大崎瑞貴(芝浦工業大学)、笹本愛美(武蔵野大学)、茂内美緒(芝浦工業大学)、正路悠真(東海大学)、星子葵(千葉大学)、星野倖嬉(芝浦工業大学大学院)、堀颯太(日本大学)、松平苺美(武蔵野大学)(五十音順)
インタビュアー 阿久津結伊(工学院大学)、一ノ瀬龍星(静岡文化芸術大学)、大崎瑞貴(芝浦工業大学)、今野朱莉(東北職業能力開発大学校)、星野倖嬉(芝浦工業大学大学院)、堀江満希(東京都立大学)(五十音順)
学生メンター 二瓶雄太(ASIBA代表/東京大学大学院)

配信アーカイブ

開催レポート

2025年10⽉18⽇(土)、19⽇(日)に、建築会館ホールにて学⽣ワークショップ2025「建築学⽣の無数のキャリアを考える―未来を可視化するタペストリー」が開催された。学⽣ワークショップは、建築⽂化週間の企画のひとつとして、有志で集まった学⽣が企画・運営する⻑年続くイベントである。本年は今後のキャリアについて考える学⽣たちと、すでに建築業界で活躍している講師の⽅々が集い、建築学⽣の未来について議論した。

本ワークショップは2⽇間にわたって開催され、1⽇⽬は主にインプットと⾃⼰整理を⽬的としたプログラムが⾏われた。⾃らの進路について悩んでいる学⽣たちだからこそ、真剣に取り組み、初対⾯の学⽣同⼠でも活発な意⾒交換が⾏われた。午後からは、建築業界で多様なキャリアを歩んできた5名の講師が参加するシンポジウムが⾏われた。建築家に限らず、セルフビルダー、実業家など、建築を軸にしながらも、独⾃の道を切り開いてきた⽅々の経験談を伺い、参加学⽣にとって⾃⾝の将来像を広げる貴重な機会となった。シンポジウムの後には、学⽣たちが関⼼のある建築及びその近接業界の⼈物や職能について調査し、⾃⾝の将来像と重ねて考えるグループワークを⾏い、また班ごとに発表を⾏った。講師の⽅々が学⽣ひとりひとりの悩みに丁寧に向き合い、具体的な助⾔をくださったことで、漠然とした不安を抱えていた学⽣たちも、⾃分の考えを少しずつ⾔葉にできるようになっていったと感じられた。

グループセッションの様子(1日目)[撮影:西山雄大]
西田司、田中元子、津川恵理各氏による中間発表の講評(1日目)[撮影:松田達]

2⽇⽬は、1⽇⽬の作業の続きに加え、本ワークショップの中⼼となる「未来を可視化するタペストリー」の制作が⾏われた。1⽇⽬には漠然としていた将来像が、2⽇⽬には他者との対話や講師の⽅々の⾔葉を通じて、徐々に輪郭を持ち始めたという印象があった。完成したタペストリーは、建築学⽣の数だけ、異なる価値観や未来への想いが重なり合い「建築学⽣のキャリアはひとつではない」という本ワークショップのテーマを象徴する成果物となった。正解のない進路選択に対し、迷いながらも考え続けること⾃体が重要であるというメッセージが、参加者のあいだで共有されたと感じられた。

完成されたキャリアのタペストリー(2日目)[撮影:松田達]

本ワークショップを通して、参加学⽣が⾃⾝の将来と向き合うだけでなく、他者の考えを尊重し、多様な⽣き⽅を受け⼊れる姿勢を育む場となったことを嬉しく思う。実⾏委員としても、学⽣主体で企画・運営することの難しさと同時に、⼤きなやりがいを実感した2⽇間であった。今回の経験や、制作したタペストリーが、参加者それぞれの今後の選択を⽀える指針となることを願っている。

▼開催概要
日時:1日目10月18日(土)9:00~19:00、2日目10月19日(日)9:30~19:30
会場:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
講師:西田司(建築家/東京理科大学准教授)、岡啓輔(建築家、大工、ダンサー、セルフビルダー)、田中元子(グランドレベル代表)、津川恵理(建築家/ALTEMY代表)、ナカムラケンタ(実業家、編集者/日本仕事百貨代表)、いけちゃん(YouTuber、建築士)ほか
モデレーター:松田達(静岡文化芸術大学准教授)
コメンテーター:西山雄大(武庫川女子大学講師)
協賛:建築資料研究社/日建学院、総合資格学院、ヒラテ技研、キャリア・ナビゲーション
運営協力:TONKAN(東京・千葉・立川)

▼受賞者
最優秀賞:3班=佐藤由唯(小山工業高等専門学校)、石山龍介(日本大学)
優秀賞:1班=森居花歩(千葉大学)、星子葵(千葉大学)、笠川悠翔(日本大学)
岡啓輔賞:安原夏生(千葉大学)
田中元子賞:築地理沙(千葉大学)
津川恵理賞:星子葵(千葉大学)
西山雄大賞:森居花歩(千葉大学)
西田司賞:1班=星子葵(千葉大学)、並木涼夏(千葉大学)、冨名腰悠介(千葉大学)

▼建築文化週間学生ワークショップ2025実行委員会
代表:阿久津結伊(工学院大学)
副代表:川島功士(東京理科大学、TONKAN東京代表
実行委員:大崎瑞貴(芝浦工業大学)、笹本愛美(武蔵野大学)、茂内美緒(芝浦工業大学)、正路悠真(東海大学)、星子葵(千葉大学)、星野倖嬉(芝浦工業大学大学院)、堀颯太(日本大学)、松平苺美(武蔵野大学)
インタビュアー:阿久津結伊(工学院大学)、一ノ瀬龍星(静岡文化芸術大学)、大崎瑞貴(芝浦工業大学)、今野朱莉(東北職業能力開発大学校)、星野倖嬉(芝浦工業大学大学院)、堀江満希(東京都立大学)
アドバイザー:松田達(静岡文化芸術大学准教授)、西山雄大(武庫川女子大学講師)

[阿久津結伊/学生ワークショップ2025実行委員会代表]

運営学生・ゲストらの集合写真(2日目)[撮影:平佳樹]

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