近代建築見学会およびシンポジウム
根津耕一郎設計 万博記念ビル(旧日本万国博覧会記念協会本部ビル)
近々解体が予定されている大阪府吹田市の万博記念ビル(旧日本万国博覧会記念協会本部ビル/根津耕一郎設計/1969年竣工)について、設計者である根津耕一郎氏(1933-)をお招きして、建物の見学会およびシンポジウムを開催します。
万博記念ビルについては、1967年9月締切で開催された「日本万国博覧会本部ビル設計競技」により、根津氏(当時34歳)の設計案が「最優秀作品」に選ばれました。それを根津氏が大きく変更した設計案で建設され、1969年に竣工したものになります。
同ビルは、1970年の大阪万博後も長年にわたり使用され、現在も竣工当時の様子を残しています。しかし、万博記念公園駅前を敷地として1.8万人を収容可能な大規模なアリーナ施設が建設されることになり(2030年開業予定)、解体されることが決まっています。
今回は、解体を前に、今年92歳となる設計者の根津氏をお招きして同ビルの見学会を開催するとともに、1970年の大阪万博のことを中心にお話を伺います。また現在、根津氏についての書籍を制作中である花田佳明氏と笠原一人氏にも参加いただき、根津氏の仕事を振り返る予定です。