沖縄の近代コンクリート建築物からみる建築文化と継承
沖縄県は、日本国内で最も鉄筋コンクリート(RC)建築物が多く普及している地域です。その背景には、台風や塩害といった厳しい自然環境への適応、戦後復興期の米軍統治下での建築技術の導入、そして地域の歴史・文化が深く関係しています。これらのコンクリート建築物は、沖縄の文化や社会を反映し、地域住民の記憶に刻む重要な資産です。
本見学会では、沖縄の近代コンクリート建築物を通じて、地域に根差した建築文化を再発見し、これらの建物がどのように時代を超えて受け継がれているのかについて、「歴史的背景の理解」、「建築文化の再発見」、「保存と継承の取り組み」を中心に学ぶ機会を提供します。
対象のコンクリート建築物として、大宜味村役場旧庁舎や今帰仁村中央公民館および名護市庁舎など、沖縄の特徴的な近代コンクリート建築物を見学し、建築の保存や活用について関心を深めていくことを期待しています。