建築文化考2026
地球のマテリアリティ
テクノロジーが切り離した「土・手・環境」の再縫合
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私たちは、いつから「ものの正体」を知らずに暮らすようになったのでしょうか。都市を覆い、さまざまに擬態する石油化学系素材、スマートフォンの滑らかなガラス、カタログ化された建材。現在の生産システムは、それらがどこから来て、どのような手を経てきたのかという「生い立ち」を綺麗に消し去ることで価値化してきました。脱臭され、規格化された「素材」は、もはや地球の一部ではなく、単なる「消費される記号」となっています。
多様な素材が「土(地域)」から切り離され、生産と製造のプロセスから「手(身体)」が消え、建築が地球の「環境(循環)」から孤立してしまった今、子どもから大人まで、都市における生の実感をどこに見出すべきでしょうか。
本シンポジウムでは、テクノロジーの変化が分断したこれらの連関を「再縫合」することの意味を問います。
撮影:加藤詞史

