第11回 越前・若狭の建築文化探訪
重伝建今庄宿の町並みと県指定旧京藤家住宅の建築
今庄宿は17世紀初めに成立した北陸道の宿場町であり、鉄道の町でもあります。江戸後期から昭和30年代の重厚な町家が建ち並び、積雪に対応した宿場町の姿を良く伝えるとして国指定重要伝統的建造物群保存地区になっています。今庄宿の中程にある、旧家である県指定有形文化財・旧京藤甚五郎家住宅は、主屋は享和年間(1801-04)頃の再建とされ、座敷棟や蔵などを有した大型の町家で、塗籠の外観や本卯建が特徴的です。現在、建物の再調査が進んでいます。専門家の最新情報の解説を聞きながら、当時の町家・町並みを体感してください。