建築文化考2023
遠ざかる都市
現在進行形都市のオルタナティブをさぐる
グローバルな課題が、都市のあり方に「直接的」な影響を与えている現在、建築の世界もその影響を大きく受け、日々の営みを不安定にする要因が重なっています。リアルな日常にインタンジブルな世界が重層し、過剰なほどの情報が都市そのものの課題を遠ざけたようにも感じられます。一方、都市はコンパクト化・集中化の加速度を取り戻しつつあり、自然環境や周辺地域との関係にも課題を抱えています。 現在進行形の都市に対して、「未来地図」「未知の日常」「戦後京都」をキーワードに、距離的、場所的、時間的に離れた視点で、そのオルタナティブを探ります。