奥能登天領庄屋の大型民家を見る
重文民家を見比べる
奥能登地域では、上時国家住宅、時国家住宅、黒丸家住宅、中谷家住宅、角海家住宅が国指定重要文化財に指定されています。上時国家と中谷家は能登天領地の庄屋役を勤めた家であり、時国家と黒丸家は藩領地の十村役を勤めた家です。角海家は能登天領黒島で廻船問屋を営んだ商家です。これらの建造物はいずれも土地に根付き、往時の生活を偲ばせる屋敷地をもっています。
このうち、中谷家住宅は2022年9月20日付けで国指定重要文化財に指定されました。中谷家住宅の屋敷構えを構成する建物として、主屋を中心として、離座敷、土蔵、奉公人部屋及び東塀、正面門を含めて文化財となっています。特に、土蔵の一棟は内部を総漆塗とする塗蔵で稀有な建物として知られています。中谷家住宅の重文指定によって、奥能登地域で天領庄屋を勤めた家の住宅は中谷家住宅と上時国家住宅の2棟になりました。
今回は、重文指定された、奥能登地域の代表的な民家としての中谷家住宅と、同じく代表的な商家としての角海家住宅、2棟の民家を、そこでの生活を顧みながら見比べる見学会を開催いたします。